This is もるげん 2021
すっかり寒くなってきたなあ、と思ったらもはや年末年の瀬。
というより、明日が大晦日というわけですよ。
なんだか年齢を重ねるごとに1年というのが早くなってきている気もするし、そうじゃない気もする。
よく分からないけど、1日1日を大切にしようと思う気持ちは強くなってくる。老いていき動ける日々も残り少ないという焦りなのかな。
ちょっと生き急いででいる気がするけれど、それは自分の性分だからなあ。昔も同じように指摘されたな。
生き急ぎながらも、日々を大事にして。最短の道は回り道なのであることを忘れずに。
今日はこの1年を総括しつつ、今年見た漫画、音楽、アニメ、アニメ映画、映画のベストを書いていこうと思います。
そんなふうに振り返りながら来年に備えていきます。
何故、明日ではなく今日するのかといえば、明日が当直だからです。
2年連続で年越し当直です。
辛い。
もるげんの1年
今年1年を総括するなら、「孤独」となります。
去年までは友人やら家族やら彼女やらと、幸いなことに多くの繋がりに恵まれていました。
しかし、今年はコロナの関係もあり、ほとんど人との付き合いがありませんでした。
職場とかSNSとかではぼちぼち繋がっていましたけれど、やはり職場では自分はいろいろ隠していることが多く、やはり現実でのつながりがほとんどないのはつらいものがあります。
8月くらいはさすがに禁断症状が出ていた節がありますねえ……。あの時は仕事も相まって本当にきつかったです(仕事がきつかった理由もそのうち話してみたいですが、それは当分先)。
緊急事態宣言が明けてからは様子を見ながら懐かしい友人と会うこともあり、自分の欠けていたものが癒されるようでした。
自分は孤独が好きな人間ですが、結局人も好きなわけだと改めて思い知りました。
来年はもう少し、できればまだ会えていない人たちとも出会っていきたいですね。
孤独と言えば、今年1年を通じた新しい趣味、「キャンプ」があります。
自分のスタンスが基本的にソロキャンプなので、本当に徹底した「孤独」を味わえました。
このブログではキャンプについてちゃんと書いたことがないので、これについても一筆したためてみたいものです。
今年のもるげんは「孤独」というのを様々に味わい、考えることが多かったです。
孤独というもので、何か書いてみたいですな。
そんなわけで、一人でいる時間が多いので様々な作品とも触れ合ってきました。
そういう作品たちの中で、今年出会った作品から「もるげんベスト」としてちょっと紹介してみます。
なお小説がないのは、今年は活字は「三体」くらいしか読んでいないんですよね。同人作家の風上にも置けませんね(注釈:釈明すると精神科の勉強のために20冊くらいは目を通していますので、そちらに時間がとられたということでご容赦を)。
漫画
kindleを導入してから電子書籍の漫画代がすごいことになっています。
今年もおかげさまでたくさんの作品に出合い、出費していきました。
「無限の住人」「封神演義」という名作をようやく読むことができたり、「チ゜」「ミステリと言う勿れ」といった新進気鋭の作品にも巡り合えました。
そんな中で今年のもるげんベスト漫画は
「あせとせっけん」
です。
もるげんをよく知っている人なら、この作品が出てくるのは驚嘆することでしょう。
もともとアクションやファンタジー、SFが好きなのがもるげんです。逆に、こういったラブコメはほとんど触ってきませんでした。
たぶん、2-3年前ではあまり自分の琴線には触れなかったと思います。
彼女と同棲をして、別れた経験があったからこの漫画を読んで様々にこう、感情がかき乱されたわけです。
ていうか、なんでこの漫画買ったんだっけなあ……。本当に覚えていないんですよ。
それはそれとして、香太郎と麻子さんの関係性というか、正直ラブコメって付き合うまでのお話でしょ?と思っていた身としては数話で付き合い始めるというのは衝撃的でした。その後どうするの?と。
しかし、現実においても男女の付き合いは付き合ってからが本番。相手を知っていく中で様々な葛藤やら許せないこと、生活のリズムの問題などなど多くの問題が出てきます。
それを丁寧に、一つずつ描いて答えを出す二人とその成長に、気付けば手を握って応援していたのです。
ラブコメディ、とは言いますが、これはラブドラマとでも言いましょうか。
これを機に「ラブコメ」の扉を開いたこの作品は、この作品の素晴らしさだけではなく「もるげん」にラブコメを通じて、更なる作品群との出会いをもたらしてくれました。
あせとせっけんとの出会いがなければ出会っていなかった作品は、たくさんありました。
他にも紹介したい漫画はたくさんあるのですが、より広がる作品という意味では自分にとってかけがえのない作品です。
音楽
正直あまり音楽を聴く方ではないのですが、出勤中はラジオを聞いているのでそれなりに音楽を耳にする機会が多いです。
そんな中で今年聞いた音楽の中からアニソンとそのほかの2つ、もるげんのベストを紹介します。
アニソンからはこちら。
「GIRLS' LEGEND U」
ご存じ、ゲーム版ウマ娘のテーマソングです。
正直この楽曲を聞いた瞬間、久々に鳥肌が立ちました。
先ほども言った通り自分は音楽には明るくありませんが、この曲は本当にすごいです。
何故なら、1度フルで聞けば「ウマ娘」の世界観がすべてわかってしまうのです。
イントロの「やっとみんな会えたね」はもう、ファンなら号泣ものですが、それ以降の流れも素晴らしい。
ライトで電波なテンポでながれながら、 途中のしっとりとしたテンポ、さらにサビに入る前にどんどん加速していき、怒涛のサビのメロディー。感想のウマ娘たちの「勝ちたい」というコーラス。
たった1曲でこの「ウマ娘」の世界を描く。それはただ世界観だけではなく、彼女たちが地に足を付けて、心の底から願い挑む日々を描き出すというのは到底簡単なことではない。
それを成し遂げたこの楽曲の完成度は、完璧と言っても過言ではない。
そしてもるげんのもう一曲は
「Bonefire」(渡會将士)
本人には申し訳ないのですが、まだあまり有名ではないsingerのようです。
この曲はラジオを聞いているときに耳にして、これは数年ぶりぐらいの
「これだっ!」
ていう曲ですね。
何がというわけではありません。ただ、もるげんの耳にがっちりハマるような素晴らしい曲でした。
この曲を聴いたときに自分の脳裏に広がったのは、朝焼けの中で焚火をしている光景でした。
アップテンポに繰り広げられる、どこか憂を含んだ歌詞。サビで引き裂かれるようなメロディーとギターが、勇気を与えてくれる。
鮮やかな炎と日の出。心のどこかに熱を灯してくれるいい曲です。
ここまで素晴らしい曲に巡り合えることはあまりないので、本当にいい経験をしました。
アニメ
家でご飯の時は基本的にアニメを見ています。1期だいたい3-5本くらいですかね。
今季では「古味さんはコミュ障」「先輩がうざい~」「鬼滅」「ワートリ」などを見ています。「最果てのパラディン」はアニメーション自体はそこまでレベルは高くないですが、原作の持ち味を生かしていますね。「tact op.(タクト・オーパス)」は、映像とか音楽などはいいんですが、シナリオが、ねえ……。これについては最後まで見たらちゃんと批評をしてみたいと思います。
で、今年のアニメの中でもるげん的にはこの作品がすごかったです。
「ゴジラ S.P <シンギュラリティ・ポイント>」
はっきり言います。馬鹿かこいつら!?と思いました。
今の時代にここまで徹底的こってこてSFとかはやると思ってんのかよ!?と。
とにかく、視聴者完全無視で展開される超怒涛SF展開は本当にすごかった。
自分は特撮畑の人間ではないので細かいネタはさておいて、SF考証は本当にすごい。すごい以外の言葉が出てきません。
脚本が円城塔なのでそりゃそうだろうなとは思いますが、言葉の雨あられをぶつけてきながらも、なんとなしの理解でも楽しめる作りなのはよくできていると思います。
さて、自分でも消化しきれていないので紹介もなんともお粗末なもの。しかし面白いか否かは理解の有無ではないのです。
自分が面白いと思えるかどうか、ただそれにつきます。
見る人をだいぶ選ぶ作品ですが、一見の価値があります。
まさに、アニメ界の特異点的作品です。
あと、個人的には蒼穹のファフナーシリーズがとうとう完結したことをここに記させていただきます。
RoLから追っていまして、本当に様々な感情体験をさせていただいた、素晴らしい作品でした。
アニメ映画
今年も様々な映画がありました。
有名どころでは「シンエヴァ」と正確には今年ではありませんが「鬼滅の刃」を置いて語ることのできない、アニメ映画がまさに看板的な年になりました。
また、自分も感想を書いていますが細田守の「竜とそばかすの姫」やみそびれてしまいましたが水島精二監督の「フラ・フラダンス」や「アヤと魔女」などもありましたね。どっちも見たかったのですが……。
自分としてはどれも多くを語りたい作品たちなのですが、その中でもこの作品を除いてはならないと思うのがこちら。
「アイの歌声を聴かせて」
監督は「イヴの時間」で有名な吉浦 康裕。
自分はこの映画を見るかどうかは悩んでいたのですが、ツイッターでフォローしているアニメーターの方たちが絶賛するので「そんなに言うのであれば」とみてきました。
すごい映画でした。
物語の完成度、キャラと世界観の設定、シナリオ、音楽、アニメーションとカット割りが本当に、高いレベルでの融合を果たしているのです。
アニメと音楽というのはなかなか、それこそディズニークラスの「やって当然」なところが行わないと浮いてしまう。それが演奏などではなくミュージカル然としているととにかく寒い演出になってしまうことが多いのです。これが自分は嫌で「打ち上げ花火~」や「昼寝姫」などがやや低評価になってしまいますし、そういうシーンがあるアニメはどうしても苦手です。
しかし、この映画はその前提を軽々と乗り越えます。音楽が流れるのをAIによる操作という解釈によって自然たらしめ、主人公が好きな音楽であることで物語の必然性を植え込んでいく。また、ポンコツなAIがそれを行うのでこちらの嘲笑がさも当たり前になる。
徹底したつくり込みと物語展開が、この「アニメミュージカル」を完璧なものに仕立て上げるのです。
SFでありながら青春群像劇でありコメディ。
軽快に駆け抜けていくけれど、細かいところに監督たちのこだわりと丁寧な作りを感じる、意欲的なアニメーション映画でした。
映画
忙しいながらにいろいろと映画は見ております。もちろん劇場でも。
ノマドランドや007、DUNE。現在公開中のキングスマンにマトリックスと素晴らしい映画がたくさんありました。
正直、手癖ではDUNEが今年最高の映画なのですが、それでは味気ないのでちょいと別方面からのチョイスとします。
「フリー・ガイ」
ここ数年、年に1本くらいはゲームを舞台にした作品がハリウッドで映画になります。ピクセル、レディ・プレイヤー・ワンなど。それだけゲームというものが我々にありふれた作品となっているわけです。
そして、ハリウッド俳優としては脂の乗っている一人、ライアン・レイノルズを主演として迎え入れたこの作品は手放しに最高です。
とある事情から自我を持ったゲームのモブキャラがゲーム世界を救うために奮闘するこのコメディは、様々な風刺をこめながらも一人のキャラの成長譚として気楽に、そして感情移入してしっかりと見れます。
ライアンの笑顔が本当にずるい。見ていていじりたくなるし、どこか愛嬌があるのも本当に可愛らしい。
是非見てほしいので詳細は省きますが、この映画の後半ではとあるパロディーが出てきます。それを見た瞬間にもう、腹を抱えて笑ってしまいました。
重い作品もいいですが、ふわっと軽く見れる映画もたまには良いものですよね。
おわりに~来年の抱負を添えて~
これ書き始めたのは12/30だったのですが、気付けは日付が変わっていますね。
今年も残り24時間を切りました。
来年は私事ながらちょっと、お仕事以外のことをすることになりそうです。詳しくはその時になったらお話しますが、簡単に言えば「学生」に戻ります。
また生活が変わったりしますけれど、創作は続けていきます。
いま、PIXIVのほうで新しい小説を書いたりしていますが、それとは別に完全オリジナルの新しい小説も考えております。できれば来年度中には書き始めたいですね。
ブログのほうももっと更新していきたいですな。どうも一度腰を据えて書き始めなきゃ気が済まないみたいなので、もうちょい気軽にやっていきます。
他にも映画や小説読みながら、キャンプやら料理のことやら、いろいろとやっていくと思います。
細々と、自分なりに過ごしていきます。こんな日々を愛しながら、思考の少しばかりを言葉にして、誰かの楽しみとして読んでいただければ幸いです。
それでは皆様、今年はありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。