もるげんクッキング ~もるげん流ポトフ~
最近、花がムズムズします。
例の季節がやってきますね。
そう、花粉シーズンの到来です。
春という季節は昔から好きです。暖かくなり、色とりどりの草木が芽吹く。光と音に満ちていく時間の流れと新たな生活の始まる緊張が心地よいです。
ただ、花粉だけは許せません。絶対に許しません。
駆逐してやる……!一本も残らず……!
春が近づくと新生活も差し迫ってくるということ。
このブログを読んでいる方の中にも、もしかしたら春から新しい生活を送る人もいるのではないでしょうか。
そんなあなたの為に、今日はもるげん直伝、「もるげん流ポトフ」の作り方を書いていきます。
もるげんは精神科医ですが、研修医時代からずっと自炊をしてきました。
研修医の日々は忙しいです。帰るのが毎日8時9時とかもありました。
そういう訳で毎日は作らずに、週末に作り置きをしてそれを少しずつ食べるスタイルでやっていました。
もるげんの自炊生活を支えた料理の一つが、このポトフです。
そして、もるげんが料理初心者に最初に教えるとしたら、このポトフです。
何故ポトフなのか。何故カレーとか牛丼ではないのか。
そんな理由も含めて、写真付きで解説していきます。
材料
こちらの材料は参考です。家の鍋に溢れない程度に野菜をぶち込みましょう
- にんじん中2本
- 玉ねぎ中1個
- じゃがいも中2-3個
- きゃべつ4分の1カット
- ベーコン、ソーセージを入れたい分だけ
- にんにく1-2かけ
- しょうが2-3かけ
- コンソメ、キューブなら2-3個、粉なら大1くらい
- お好みでローリエ、鷹の爪、タイムなどの香辛料を
作り方
- 野菜を切る。詳しくはggr。
にんじんは皮をむいて乱切り。斜めに切り、90度回転させてまた斜めに切るやり方。カレーとかに入っている人参の形。
玉ねぎは根っこを切り、くし切りにする。玉ねぎを立てて、縦方向に切っていく。三日月がたくさんできるイメージ。
じゃがいもは皮をむいて6-8等分にきる。へこんでいる芽は取り除く。青くなっているところも。有毒で食べると体調崩すことも。火を通しても無効にできません。また、炒める前にじゃがいもを5-10分水につけておくと煮崩れ防止になります。炒める前に水気を切ってね。
きゃべつは洗っておく。煮込むときに千切ってぶち込めばよい。几帳面な人は一口大にざく切り。
肉類は切ってもよし、切らなくてもいい。ソーセージはパリパリ触感を味わいたいならそのままぶち込む。ソーセージの風味をポトフ全体にいき渡らせたいなら切っておく。
にんにくは薄切り、しょうがは3-5mm程度の塊に切っておく。なければチューブでも可。
ぶっちゃけ、野菜の切るサイズは適当でよいです。自分が困らない程度に。
- 鍋に油(できればオリーブオイルがいいが、サラダ油でも可)を大さじ1杯敷いて弱火(火の頂点が鍋底から数ミリ離れているくらい)でにんにくを香りが立つまで炒める。面倒な人はこの工程を省略してもよい(ここの写真、とり忘れた。ごめん)。
- にんにくの香りがしてきたら火を中火(火の頂点が鍋底に当たる感じ)にしてにんじん、玉ねぎ、じゃがいもをぶち込む。じゃがいもの表面がうっすら透けるくらいまで軽く炒める。どうせ煮込むから気持ちでいい。ぶっちゃけ省略可能。
- 野菜に軽く火が通っても通ってなくても、水を入れる。野菜たちが浸るくらいまで。今回の野菜の量だと大体1Lくらいです。
- 沸騰したらしょうが、肉、千切ったきゃべつ(ちょっと小さめに千切るのがコツ)、コンソメ(水の分量通りに。心配なら少し少なめに入れること)、香辛料(ローリエとか)をぶち込み弱火から弱めの中火くらいで蓋をして煮込む。
- きゃべつがしんなりしたら一回かき混ぜる。この辺りで味見をして、塩やコンソメで味を調える。薄味くらいがちょうどいいよ。
- 2-30分煮込めば完成。粗熱を取ったら冷蔵庫へ入れる。食べるときは小分けにしてレンチンする。マスタードを付けて食べるとgoodです。
以上がもるげん流ポトフの作り方です。
簡単に言えば
- 切る
- ちょっと炒める(省略可能)
- 煮込んで味付け
の以上です。そこまで難しくないと思います。
アドバイス
- 時間がないときは全部の具材を鍋にぶち込んで水をぶち込んで煮ればよい。そのぐらい適当でも不味くはならない。
- ソーセージなど肉類は煮込む前に軽く火を通すとおいしくなる。にんにくで香りを出したら中火にしてソーセージやベーコンを炒めると味わい深くなる。
- 香辛料を入れると保存性が増しつつ味に深みが出る。けれど夏場は傷みやすいので注意。鷹の爪(唐辛子)はピリッと味が引き締まってまた別の味わいになる。
- 水を半分ほど白ワインにするとおしゃれな味わいになる。その時は一度、ワインを煮立たせてアルコールを飛ばすこと。
- 野菜は好きに変えていいけど、にんじん、玉ねぎはそれぞれ旨味が出やすいのでここは変えないほうがいい。夏場はピーマンやナス、冬はゴボウやキノコ類を入れてもおいしいかも。
何故、ポトフ?
最後に、何でポトフを紹介したのか。他の煮込み料理ではだめなのか。
他の物でもダメではないのですが、それでもポトフのほうがいい理由はいくつかありますので、それを解説していきます。
1、簡単
ポトフの調理工程は①野菜を切る②煮込むの2工程しかありません。そして野菜を切るのに特別な技術は必要ではありません。
切るのが億劫なら、スーパーでカレー用のカット野菜を使えばいいのです。
煮る工程も中火にして放置するだけでいいのでこれも簡単。煮すぎて失敗することもほとんどなし。味付けもコンソメキューブを使えばOK。
料理の基本スキルである「切る」「煮る」をマスターするのにちょうどいい料理です。他の「炒める」「焼く」「蒸す」などは結構難しかったりします。初心者の内は「切る」「煮る」を意識すれば失敗も少ないと思います。
ちなみに、自分は慣れていて、カットも含めて30分程度で作ることができます。さらに煮込んでいる間に他の料理(常備野菜とか)も作れるので、慣れれば慣れるほど、複数の料理を作れるようになります。
今回は煮込んでいる間に牛肉とゴボウのしぐれ煮、浅漬け、椎茸の甘辛煮を作りました。大体1時間でこれくらいは作れます。
2、食材管理が楽
例えば、スーパーでこのポトフの材料を買うとしましょう。
多分、食材的には一袋にじゃがいも5-6個、にんじん3-4本、玉ねぎ3-4個くらいです。
このポトフを作るなら大体二回分の野菜が買えます。これらは根菜なので、冷蔵庫なら1月は保存が効きます。
1週間でポトフを食べきれるのならこれらの野菜を腐らせることなく使えるのです。
自炊初心者でありがちな端材を腐らせるなどが少なくなります。
多少余った野菜で常備おかずを作れれば、さらに効率的に料理できます。
3、栄養的にもいい
葉物野菜(きゃべつ、玉ねぎ)、根菜(にんじん)、炭水化物(じゃがいも)、たんぱく質と脂質(ソーセージ)と必須栄養素がほとんど取れます。内容を変えることで栄養素の調整も簡単。
煮込むから栄養も逃げません(熱で壊れる栄養素もあるので注意)。
さらに水で腹も膨れるのでダイエットにもいいですよ。
まさに万能食(過言)。
4、保存が効く
もるげん流ポトフの場合、香辛料をマシマシで使うので1週間くらいなら冷蔵なら持ちます。それ以上は保証できません。
保存を効かせるには①香辛料は多めに②作った後は粗熱を取ってから冷蔵庫へ③必要な分を取ってレンチンすることです。
成人男性なら3-4回分の食事量です。隔日でも1週間で食べきれます。
5、アレンジが簡単
毎回コンソメ味だと飽きてきます。そういう時は味付けをコンソメからトマト缶や中華スープの素(味覇とか鶏がらスープの素)、味噌や醤油で味付けするとまた違う風味になります。
また、途中で飽きたらカレールーやシチュールーなどを入れれば味を変えて楽しめます。野菜から出汁が出てるので普通のカレーよりもおいしいですよ。
ポトフの調理そのものの、例えば野菜を変えたり肉類を先に炒める、ワインを入れてみる、野菜くずで出汁を取るなど、さらにおいしくできるポイントも多く、料理に慣れてくればその分美味しいポトフができます。
以上がもるげん流ポトフの作り方です。
皆さんの自炊ライフの参考になれば幸いです。
コメントで質問などいただければお答えしますので、よろしくお願いします。