もるげん3分前

もるげんれえてとそのサークル「Horizont」のスペース。宣伝の他に呼んだ本や映画の感想、最近のこととかを書いていきます。pixiv→http://www.pixiv.net/member.php?id=270447、ツイッター→https://twitter.com/morghenrate

もるげん式タスクリスト ~メリットとデメリット、コツ~

皆さまこんにちわ。
すっかり寒くなってきましたね。
寒すぎて、サムになったわね。
こんな日には鍋料理がおいしいものです……。
そして、花粉の気配を感じてきています。
お薬が必要な方は早めに処方してもらいましょう。
 
今回も引き続き「もるげん式タスクリスト」について解説していきます。
前回は「具体的な運用方法」について書いていきました。
タスクリストを階層分けし、タスクを入れ替えていくというやり方です。
実際の運用は前回記事でだいたい大丈夫だと思うのですが、今回は「メリットとデメリット、コツ」についてお話しします。
ぶっちゃけ、このメリットとかの話はそれ以上に重要だと思います。
何故なら、何かのシステムや企画を遂行するとき、それが「何のために」「どのように」「どんな副作用」を伴って動くかを意識しなければうまく運用できないからです。
故に今回の「メリットとデメリット、コツ」編こそ、タスクリスト運用の神髄だと考えています。
 
だいぶ長めなので(なんか1万字超えている)、途中で区切りながら読んでくださいね。
 

 

 

メリット

1、やり忘れの防止

言わずもがな、タスクリストを開始してから仕事や家事、私事のやり忘れ、買い忘れなどの忘れ物が格段に減りました。
タスクリストを作る最大の利点かつ目的は仕事やタスクのやり忘れ防止にあります。
逆に言えば、タスクリストを作ったはいいけど結局やり忘れなどが多発する状況では、そのタスクリストは意味をなしていません。
もるげん式は現状、その合格ラインは突破しています。少なくとも、もるげんにとっては合格しています。
この合格ラインは人によって異なるので、合格ラインを突破できるように改変していく必要はあります。
なのでタスクリストのメリット、デメリットを把握し、自分にとって何が良くて何があっていないかを調整していく必要があります。
 

2、1日の必須の仕事を忘れない

毎日やらなければならない仕事、あると思います。
そう、ログインボーナスですね。
現代社会、スマホゲームをしていない人のほうが少数派でありましょう。
ついつい忘れがちになってしまうログインボーナスを「今日」の階層にレギュラー入りにすることで受け取り忘れを大幅になくせます。
今のところ、FGOのログイン忘れがなくなりました。連続ログインボーナスはガチャ回数にも影響し、間接的な節約にもつながります(過言です)。
これはお仕事などで「メールチェック」や「郵便物確認」でも同じようにメリットとなります。
日々行っている仕事を忘れないようにするのも、大切なメリットです。
 

3、全体の見える化

もるげん式に限らず、ほぼすべてのタスクリストやtodoリスト、リマインダーにおける利点の一つは「タスクの見える化」です。
どういうことかというと、やることを言葉、文字にしてアウトプットするということです
何を単純な、と思われるかもしれませんがこれが馬鹿にできません。
頭の中でいろんなことを考えていると思いますが、そこはごちゃ混ぜのシチューのようなものです。
我々はそこにいろんな仕事とか覚えていなければならないことを入れます。
口の広い鍋なら少し覗き込んだだけで何があるか分かります。しかし、鍋の口は人それぞれです。
口が狭い人やすでに沢山の具材が入っていたりすると、覚えておくべきことがどこに行ったか分からなくなります。あまつさえ時間がたてば具材はドロドロに融けてしまいます。そうなってしまえばもう思い出せません。
タスクリストに残しておくということは、シチューから具材を取り出してタッパーに入れることです。たとえ鍋の中で融けてもタッパー(タスクリスト)に残っているから忘れませんし、忘れる心配もありません
また、はっきり言葉に残しておくことでより明確に仕事について覚えておくことができます。
余談ではありますが、自分は患者さんが心配だ、不安だというときは必ず「何が心配なのか」とよく聞くようにしています。これも「見える化」の一つで、言葉に出して具体的にすることで不安感が和らぐのです。
さらに、もるげん式は「階層化」しているので、「緊急でやらなければならないもの」「今月中にやらなければならないこと」「来月とかにやること」などのそれぞれのタスクが、緊急性が可視化されています。
将来の予定がなんとなくですが予想できるのも利点の一つですね。
また見える化のもう一つのメリットとして「分からないことの見える化」が発生します。
例えば「風呂掃除」と書いたけど、大掃除だとどんなことするんだろう、と分からないことがあります。
そうなったらリストに「風呂掃除にやり方」を加えます。後日、このタスクをこなして風呂掃除を調べたら、さらに風呂掃除を細かく「湯舟」「鏡」「水垢」などと細分化します。
買い物のタスクでも同じです。買い物をする、ではなく、何が足りないかを調べる、この商品は何がいいか調べる、と意識して下調べするタスクを入れます。
いざそのタスクをするときに「分からない……」所為でタスクが終えられないといった事態を避けられます。
分からないことを明確にすることで、気の重さや不安を解消させることもできます。
タスクは意識して、「具体的」にするように心がけましょう。
 

4、優先順位のつけやすさ

もるげん式はタスクを導入するときに自然とどの階層に割り振るかを考えます。「今週やらなきゃいけないのか」「来週とかでもいいのか」と割り振って、タスクリストに入れます。
半自動的に優先順位が付いていくので、改めてタスクの重さを検討する必要がほとんどありません。
少なくとも、大きく見直すのはそれぞれの階層の更新の時だけです。その時だけタスクの優先順位を再検討すればいいので余計な手間が減ります。
 

5、スモールステップの意識

2~4はそれぞれ「階層化」の利点ですが、「階層化」において特に利点が高くなるのはこのスモールステップです。
そもそもスモールステップについてなのですが、発達障害などの支援で使われる言葉です。
何かをやらせるとき、その工程を「細かく」「短く」「具体的に」することを「スモールステップ」と言います。
例えば、「お風呂掃除」をスモールステップにすると「手足を拭くタオルを準備する」「風呂場に入る」「湯舟をぬらす」「洗剤をつけてブラシでこする」「床も洗剤をつけてブラシでこする」「全体を水で流す」「タオルで手足を拭く」といった具合に細かな手順に仕分けます。
そして、スモールステップの意識は「タスクリストの整理の仕方」の利点ではありません。
タスクリストの実行」の利点です。
たとえ丁寧に、整頓されたタスクリストを作ってもそのリストが消化されなくては意味がありません
タスクリストに「原稿」と書いてあっても(やらなきゃなあ~)とtwitterを眺めていてはリストは埋まりません。
そう、そこのあなたです(そして私)。
タスクリストは実行されてこそ初めて意味があります。チェックボックスすべて埋まった時の感動を思い出しながら、タスクリストを楽しく、そして実行しやすくこなしていく必要があります。
スモールステップはその一助です。
前回の運用でも話しましたが、最初は「来月以降」で大きな項目でタスクを入れます(前回は大掃除を引き合いに出しました)。これが「今月」の階層に移動するときに、その内容を細分化します。この細分化こそがミソ、スモールステップなのです。
人間はいきなり大きな崖に挑戦できません。目の前に「大掃除」があったら尻込みしてしまうのです。
だから、これを細かくしていく。「風呂掃除」「トイレ掃除」「窓ふき」などと小さな階段を作っていく。小さな階段なら、昇ってみようかなという気になります。
こうやって細分化することで何をするかが具体的にわかります(=見える化)し、「この日はこれだけやろう」とか、仕事を分けることができます。
何か大きなタスクを行うときは必ずそれを可能な限り細分化します。併せて事前に軽く調べものもするとより一層ハードルが下がります(分からないことの見える化)。
スモールステップはやや煩雑になる以外にはメリットが大きいのでぜひ意識しながら運用してほしいです。
 

6、チェックボックス式はいいぞ

iPhoneのリマインダーなどではタスクをこなすと、その一覧からタスクは消えます。多くのタスクリストはこのタイプだと思います。
これはこれでいいのですが、個人的には消えるタイプより打消線などで文字は残るタイプをお勧めします。こんな感じです。
理由としては「今日はこれだけのタスクをこなしたんだ!」「今月のタスク、もうこんなに終わっている!」と「終わったものの見える化」ができるからです。
今日の階層のタスクが全部埋まった時、やはりうれしいものです。今週や今月の階層で終わったものを最後まで消さないのは、「達成感」を維持するためです。
スタンプラリーの台紙が埋まっていくようなもので、達成感というのは何かをするにあたって大切だと思います。
一覧から消えるタイプだと表がすっきりするので混乱しないのですが、自分は「今日はこれだけやった!」とやったことが見えることのメリットが大きいと思います。
これはタスクリストの運用、つまりモチベーション維持にもつながります。
もし全部のチェックボックスが埋まったなら、分かりやすく、直ぐに消費できるご褒美があってもいいと思います。例えば「アイスを食べる」「お酒を飲む(ビール1缶)」など。連続して1週間埋められたら1000円くらいの何かを買う、とかもいいですね。
実行してなんぼなので、「どう楽しむか」を考えていきましょう。
 

7、evrenoteでやるメリット

さて、もるげん式タスクリストはevernoteで運用しているのですが、別に他のアプリとかでもいいと思います。
ただ、evernoteでタスク管理するメリットはそれなりにあるのでここで紹介しておきます。
 
無料でも2台まで同期可能
evernoteは基本無料アプリです。普通に使う分には困らないクラウドストレージがあり、2端末までなら同期させることができます。
自分は毎日PCでタスクリストを整理して、スマートフォンで何のタスクが残っているかをチェックするようにしています。
スマートフォンではちょっと整理するのは面倒なので、PCで整理することをお勧めします。
有料オプションにすることで同期端末は無制限になりますが、まあタスクリストのみなら必要ないでしょう。
自分はタスクリストだけでなく、創作活動やブログのネタの整理、医学の勉強などもevernoteでやっているので有料プランに入っています。
お布施の気持ちで入るのもいいかもですね。
 
調べ物をストックできる。
前述の「大掃除」の例ですが、例えば風呂場の大掃除について、いいHPを見つけたとします。けど、それを一々ブックマークとかに入れてまた開くのは骨です。
もともとevernoteは端末共有のワードソフトなので、新しいノートを作ってHPを纏めることもできます。なんなら、そのホームページをまるっとevernoteにクリップすることもできます。
PCでもスマホでも開けますし、探しなおす手間も省けます。
 
ノートでタスク管理を
大抵のタスクリストアプリなどは項目ごとで新しいウィンドウになってしまいます。
自分はこれが煩わしく、同じページ内で、別階層で、一括でタスク全体像を確認したかったのです。
結局行きついたのがevernoteで、ノート内にチェックボックスを使って管理する方法でした。
同じページ内に複数の階層があるので
「今月は他に何が残っているのかな」「今、時間あるから今週のタスクを少しやろう」
スクロールするだけで確認できます。
ただ、これはリストが煩雑化しやすかったりするので、自分に合ったやり方を探していただければなと思います。
1ページに収めるのが苦手な場合、別々のノートを作るといいかもしれません。
 
自分がevernoteを使っている理由は「元々使っていたから」であり、また「同期できる」ことです。
evernoteに拘る理由はありませんが、一つのおすすめとして提示しています。
 

デメリット

全てには光と闇がある。メリットとデメリットがある。
にんにくを入れれば美味しくなるが、口が臭くなるように。
何事もおいしい話はないというわけだ。
もるげん式にもいくつかデメリットがあります。
しかし、デメリットは基本的にメリットとトレードオフの関係です。一長一短なのです。
あるメリットはその人にとってデメリットになり得ますし、その逆もしかり。
デメリットをしっかり理解することは運用するうえで、どこで失敗するかの目安にもなりますし、改変のポイントにもなります。
 

1、キャパオーバーしやすい

もるげん式にはタスクの上限を設けていません。もるげんは大体のタスクがどれぐらいのコストと時間がかかるかを何となくわかっているので設ける意味がないなあと考えていました。
ですので、たまにタスクを突っ込みすぎて1日では終わらないことがあります。
特にタスクリスト運用したての頃にやってしまいがちです。
これが続いてしまうと、
 
「たくさんタスクを入れすぎる」→「終わらない」→「タスクリスト意味ないじゃん」→「続かない」
 
そんなループになってしまいます。
最初のころは日々の必須タスク以外のタスクは「午前と午後に1個ずつ」「休みの日は3つくらい」と制限したほうがいいかもしれません。
タスクを導入するときに、大凡のかかる時間や身体的疲労とかをメモしてもいいかもしれませんね。
例えば「料理:2時間くらい」、「大掃除:疲労大」というように。
ちょっと少ないかな」くらいで初めて、余裕があれば増やしたり、今週のリストに入っているものを少し手を出してみたりと、そんな風にするのがいいかもしれません。
重要なのは、「継続」と「実効性」です。ハードルは低くしていきましょう。
 

2、「見える化」の功罪

具体的にタスクが見えると、その量が多すぎるときに疲弊することがあります。
仕事が溜まっていたりすると顕著になります。
皆さん、覚えがありますよね……
 
夏休み、最後の一週間、手付かずの宿題、進まない進捗……
 
夏コミ、締め切り三日前、空白の原稿、割増料金、ツイッター楽しい……
 
タスクの量が見えてしまい、「うわ、こんなに一杯あるのか」となってしまいます。
ただ、尻込みしたところで量が変わるわけなく、「見える化」しなくてもタスクはやらなくてはなりません
夏休みの宿題を最初は見ないようにしても、いずれ手を出さねばならないように。
尻込みしますが、やらない理由にはなりません。
ではどうすればいいか。
まず量を分散させます。そのために「来月以降」と「今月」、「来週以降」と「今週」に階層分けしてあります。
「たくさんあるなあ」と思ったら、その中であとで回していいものをあとに回します
併せてスモールステップにして、タスクそのものを細分化、さらにその中ですぐやるものとやらなくていいものに分けていくのです。
全体を見てしまうと、うっと引いてしまいますので、こういう時は部分を見ることに専念しましょう。
ただ、スモールステップにして細分化しすぎると沢山あるように見えてしまうこともあります。自分にとってちょうどいい細分化を目指しましょう。
 

3、スモールステップにするのが大変

スモールステップは純粋に細分化して最初の一歩を楽にしてくれます。
でも、細かく分けるというのが作業となって面倒になったりもします。前項ともかぶりますが、細かくし過ぎで量が増えたように見えることもあります。
なので、その辺りはほどよいところを目指します。
例えば、作業の前半だけスモールステップにする(エンジンをかけるために前半だけにする意味)、スモールステップ化したら大枠でまとめなおす(細かいステップをグループにしてまとめる)、不必要なステップを消しておく、などです。
どの程度の細分化が自分にとっていいのかは、ひとりひとり違います。
トライアンドエラーでやっていきましょう。
 

4、チェックリストが埋まらないとテンション下がる

チェックリストは埋まると気持ちいいです。また埋めようという気持ちになります。
一方で慣れないうちは配分量を間違えやすく、タスクの見込み違いをしてしまい、チェックリストが埋まらないことが多いです。
突発的な用事とか、他人が関与するタスクはチェックが埋まらないこともあります。
チェックリストが何らかの理由で埋まらないと、テンションは下がります。やる気にも影響します。
なので心構えとして「埋められたらよし、埋まらなくても仕方ない」と厳しくしすぎないようにしましょう。
どうしても埋まらないタスクは出てきます。逆に、「必ずやらなければいけない」タスクには目印をしておき、「全部できなかったけど、必須タスクはこなせたぞ」と褒められるポイントを用意するといいですね。
あとは今日中にどうしても埋まらないもの(たとえば「〇〇さんにチェックしてもらう」というタスクがあるが、肝心の○○さんが明日にならないといない)については階層を変更し、「今日中」から「今週」にずらしてしまいましょう。そうすれば、ほかのタスクが埋まって全部埋まってることになります。それでオッケーです。
タスクを移動させる際には「それが本当に今日中でないといけないか」を検討してから移動させます「今日やらなくていい」ものは今日中の階層から一つ、繰り上げればいいのです。
ただ、このやり方を頻発するとどんどん後に仕事を回すことになるので「移動させるけど、いつ頃に決着がつきそうかな」と見立てを立てておくことも肝心です。
 

5、ノートが煩雑になりやすい

もるげんは各階層を1つのノート内で書くやり方を行っています。
そうすると、ノートが縦に伸びます。いろんな情報が溜まっていきます。
また、階層が「今月」から「今週」に、「今週」から「今日中」になるにつれ、一つのタスクが細分化されて量が増えているように見えます。
気付くとノートがすごく伸びていることがあります。
人によっては情報が散乱して混乱してしまうかもしれません。
そういう時は、各階層ごとにノートを作る(この時、「今週」と「来週以降」のように同一階層のものは同じノートのほうが管理しやすいと思います)、細分化されて量の増えたタスクはそれ自体で一つノートを作る、などをしてノートを整頓して見やすくしましょう。
見やすくするというのは整理されて理解しやすくなります。なるべく不必要な情報は消していきましょう。
「メリット」のところで述べた、「チェックした項目を消さない」も邪魔になるようなら消してしまうのもいいと思います。
もし、膨大化したタスクでノートを作る場合はタスクリスト側にタスクのノートへのスーパージャンプを作っておくといいでしょう。evernoteならその機能があります。
それぞれノートを作るなら、紐づけすることで「あれ、どこにいったっけ?」となることも少なくなります。
 

6、evernoteの仕様

複数端末を使っている都合上、wifiやネットの回線、他端末がスリープ状態とかだと、たまにノートの重複が起きます。
対処法はありません(思いつかないし、調べても分かりませんでした)。
片方を消します。
どうしようもありません。慣れてください。
evernoteの欠点はこれくらいです。
 

7、続かなければ意味がない

何遍も言っていますが、結局タスクリストなんて「ちゃんとタスクを入れて整理して」「ちゃんとやっている」ことができなきゃ意味がありません
続けなければいけないのです。
そして、タスクリストに自分を合わせてはいけません
タスクリスト側を自分に合わせましょう
続けるために、タスクリストを改変、改良していくのです。
自分を変えるのは難しいですが、タスクリストは簡単です。
そのためにも、次からの「コツ」では「いかに続けるか」を中心に、自分なりに考えた「継続のコツ」を書いていこうと思います。
 

コツ

1、習慣化を心がける

何遍も言っていますが、続けることが最大のパフォーマンスです。
タスクリストを埋める、頻回に見る、見やすいように整理する、はその次に重要なことです。
続けるには最初はあまりハードルを上げすぎないことです。やりやすさを意識します。少なめのタスクで、少しずつ増やし調整してならしていきましょう。
そして続けるためには習慣にするのが一番です。少しずつ始めるのもその一つの対策です。
一方で、タスクリストを見忘れたり、更新を怠るとどうしても続かなくなります。
開始当初は意識的に見るようにしましょう。
守破離でいうところ、最初は守を意識するところですね。
これは後でルールを定めておくことにも通じますが、ある程度「ここでこうする」を形にしておくことで体が慣れて続いていくことに繋がります。
また、既にある自分の習慣に組み合わせるのもいいですね。
お風呂に入ったり、歯磨きすることを忘れる人はほとんどいません。
そこにタスクリストを見ることを組み込んでいきます。
「朝食を食べたらタスクリストを見る」「仕事が一つ片付き次第見る」「帰りの電車の中でリストを調整する」など。
最初は意識していかないといけないですが、慣れてくれば習慣になり、体が勝手に動くようになります
 

2、強化は「正」の強化を

強化は心理学の用語で、ある行動に対する反応のことです。
正の強化とはある行動に対していい反応を返すこと。
つまり「褒めること」です。
物事を長く続けるには「罰」より「飴」のほうがいい、というのが自分の持論です。
ていうか、成果の判断するのが自分である以上、罰でも甘くなってしまいますし、そもそも「やらないと罰だからなあ」だとテンションが下がります
多少のメリハリの為に「罰」があってもいいですが、基本的には褒めたり報酬を組み込むほうがいいと思います。
自分はリストの最後のほうに「終わったらやること」といってゲームとかをしていいとしてます。リストが埋まればゲームができると明文化して(見える化)してモチベーションにつなげています。
楽しく続けるために、「正の強化」を意識していきます。
ただ、「甘やかす」とは意味が違いますので、そこは履き違えないようにしましょう。
 

3、ルールを定めておく

この項目と、次の項目とではなんか矛盾していることを書いていると思われるかもしれません。
ですが、矛盾はしていません。どちらも長く続けるためのコツです。
さて、ルールといっても2で出てきた褒めたりするなどを決めることではありません。
 
いつ細分化したり、項目移動したりするか」「いつリストの整頓をするか
リストはいつ見るか」「1日のいつ最初にリストを確認するか
 
こういった、「リストの整理整頓」「リストチェックのタイミング」については具体的な日時を指定することをルールにするといいです。
定時的にリストを調整、確認することで残っているタスクの把握ができ、いつタスクリストを整理するか考える手間が省けます
チェックのタイミングを決めることで、習慣化するまでの補助にもなります。
また、項目をどこに置くか、階層をどれぐらいに分けるかもできれば明文化するといいです。
こうやってルールで縛ることで、「どうしようかな」と考える時間を減らせますし、運用にメリハリが付きます。適度な緊張感は継続にいい刺激になります。
 

4、ゆるふわで

一方でルールにして縛らないほうがいいなと思うのは「成果」と「負担になるところ」です。
タスクリストを必ず埋める、なんてルールは負担にしかなりません。具体的な数値(未達成をいくつ以下)なども逆にストレスになるかもしれません。
罰を作る、成果の設定、その他タスクリストで負担になるような個所は作らない、作るとしても最小限にすることです。
負担が多ければ多い程、続けたくなくなります。
何処が負担かは人それぞれなのでなんとも言い難いです。
ただ、自分の苦手をルールで補助するのはありです。よく見忘れるから「始業前に必ず確認」などは「見忘れる」という自分の苦手をルールで補助しています。
 
ルールを作るなら「負担」ではなく「補助」を意識しましょう。
 

5、スモールステップを上手く使う

この記事ではスモールステップをごり押ししています。もるげん自身がすごく有効なので、スモールステップについて細かく解説しました。
しかし、スモールステップも万能ではありません。細かく分けたりするとかのデメリットがあります。人によってちょうどいい段差というものはそれぞれです
タスクリストを運用しながら、「この程度の段差なら問題ない」というラインを見つけることが肝要です。
最初は低めに、段々と高めてみるように。そして「キツイな」と思う段差が限界のラインです(大事なのは「出来ないな」ではなく「キツイな」に設定すること!)
このラインを知っていればタスクリストのみならず、普段の仕事や家事にも活かせることでしょう。
 

6、何のために、タスクリストを作ったのか

マネジメントの啓蒙本(ドラッガーさんとか)などにも書いてありますが、何かをするとき、必ず目的を持つことが大切です。
何になりたいか、何をしたいか、何をしなければならないのか。
あらゆる場面において、最大のモチベーションは目的です。
何のために、どんな理由でもいいです。昇進したい、仕事を整理したい、忘れ物をするから、意識高めたい、とか。
それぞれのタスクリストを作り運用する目的を明確にするといいです。
もるげんは仕事の円滑化と創作活動のコントロール、ソシャゲのログイン忘れ防止です。
こんな理由でいいのです。
理由があれば多少の無理は我慢できます。我慢できれば慣れるまでの「最初の階段」を乗り越える力になります。続ける力になります
そして、たまには振り返って、今のタスクリストが目的に即しているかを検討することも大切だと思います。
なぜなら、タスクリストはあなたを助けるため、目的を遂げるための道具です。その道具に人生を振り回されているなと感じるのであれば、捨ててしまうのも決断です。
 
以上がもるげん式の全容です。
あくまでこれは”もるげん式”であることをお忘れなく。
一人一人の、それぞれのタスクリストがあります。
最初はもるげんの言った通りにやってみるといいですが、「なんか違うな」とか「合わねえなあ」とか思ったところはどんどん変えていきましょう。
自分の正解は自分しか知りません
トライアンドエラーこそ正解の最短道です。
 
では、よきタスクリスト・ライフを!